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or社会に思いをもって行動するイノベーターたちは、その半生の中でどのような作品(書籍・音楽・映像など)と出会い、心動かされてきたのでしょうか。本シリーズでは、社会に向かって生きる方々にお話を伺い、それぞれの人生の“きっかけ”となった作品をご紹介していきます。
… 今回作品をご紹介いただいたイノベーター …
株式会社サポーターズ 楓博光
代表取締役
1984年生まれ。岐阜県出身。慶應義塾大学在学中に就活支援会社を創設し、日本初の人事ブログポータルサイトや就活イベントを運営。大学卒業後は大手広告代理店を経て、ベンチャー企業の採用担当として無人島インターンシップなどを生み出す。2012年4月にITエンジニアのキャリアを支援する株式会社サポーターズを創業。これまでに約1000社の新卒エンジニア採用支援、約7万人の学生エンジニアのキャリア支援を行う。著書『ゼロからわかる新卒エンジニア採用マニュアル』。
家という空間 家を暮らすためだけの場所だと思っている人 何よりも時間を割く場所だと改めて認識しながら |
忙しない毎日を過ごすうち、抱いていた夢を見失いそうになってしまう――。そんな経験には、誰しも身に覚えがあるのではないだろうか。「ビル・ゲイツのように世界を変えたい」という、幼い頃からの明確な夢さえも忘れかけていた時期があると楓氏は語る。 夢を思い起こさせてくれたのは、さまざまな人との出会いだった。なかでも学生時代に出会った起業家たち、その住まいからは衝撃を受けたという。家は目に見え、触れられるだけでなく、そこに住まうことができるものである。人生の中でも多くの時間を過ごす空間を見つめ直すことで、新たな指針を手に入れることができるかもしれない。 |
作品と呼んでいいのか分からないのですが、僕の趣味はマンションや家の見学に行くことなんですよ。
きちんと夢や目標を追っている人って、暮らしもすごく大事にしているイメージがあって、「いつかこんな家に住みたい」という思いが仕事を頑張る理由になったりするじゃないですか。あとは、家ってその人の美学や生き方が出るところでもありますし、結局1番時間を使う場所でもあって、そこでどう英気を養うかは重要なことだと思うんです。
そういう意味では家に限らず、住んでいるエリアも含めてですね。やっぱり町を歩いていても、人の顔つきや雰囲気って全然違うじゃないですか。だから、住む場所や家というものはオフィス以上に大事だと思っていて。
結局どういう町や家を作るかも、作り手の方がすごく考えて設計していると思うと、それは1つの作品、アートだなと思って見ているんです。
大学生の頃、とある社長のホームパーティーに連れて行ってもらった際、その人の住むマンションのエントランスに入ったら滝が流れていて、「こんな滝が流れている家があるんだ」と衝撃を受けたんです。
その時、こんな空間に住んだらきっと毎日誇らしく生きられるんだろうなと感じて。1番誇らしいものが1番近くにあることで頑張れるし、良い考えが生まれて良い仕事ができる。結果的により良い家に住めたりと、良いスパイラルが生まれるんだろうなと思ったんです。
よくモチベーションアップのために自分にご褒美を買うという話があるじゃないですか。家という空間は住んで全身が包まれるわけですから、究極のご褒美なんじゃないかと思っているんです。
家にはその人が大事にしているものが表れていると思っていて。その家に住む人が、どういう価値観を持って、どういう風に暮らしているのかを感じるようになった気はしますね。
あとは、次はこういうところに住みたいとか、こういう暮らしがしたいといった明確な目標をプライベート面で作るようになりました。
家の良いところは終わりがないところだと思っていて。別に金額が高ければ高いほど良いものでもない。自分の好きな家、好きな街を一つの指標にしていくことができる点が良いところだと思います。
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ハヤカワ五味
株式会社ユーグレナ  
サステナブルブランド戦略室ブランドマネージャー