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乾文良
エピグノシステムズ株式会社  
代表取締役社長CEO
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or社会に思いをもって行動するイノベーターたちは、その半生の中でどのような作品(書籍・音楽・映像など)と出会い、心動かされてきたのでしょうか。本シリーズでは、社会に向かって生きる方々にお話を伺い、それぞれの人生の“きっかけ”となった作品をご紹介していきます。
… 今回作品をご紹介いただいたイノベーター …
スタディプラス株式会社 廣瀬高志
代表取締役CEO
1987年生まれ。東京都出身。私立桐朋高校卒業。2010年、慶應義塾大学法学部在学中にスタディプラス株式会社を創業、代表取締役に就任。
『受験は要領』和田秀樹 受験生はもちろん保護者の方にも 受験勉強はシンプルなものだと意識しながら |
数ある参考書のうちのたった1冊、たった数ページだとしても前進は前進だ。受験勉強は長期戦であり、気合いと根性で乗り切るには長すぎる。ならばたとえ少しずつでも、努力の足跡を記録して、前進していることを実感できるようにする。授業や教材ではなく、学習の継続を支援する学習管理アプリ「Studyplus」のコンセプトが生まれた背景には、1冊の本との出会いがあったと廣瀬氏は語る。 受験は頭の良し悪しではなく、やったかやらないかで決まる。長きにわたり「受験のバイブル」とされてきた本書には、正しい方法やアプローチをおさえれば「誰でもできる」という力強いメッセージが込められているようだ。 |
※現在電子書籍のみ発売中
パッと思いつくものは、和田秀樹の『受験は要領』ですね。おそらく初版は1980年代くらいの本だったと思うのですが、受験勉強のバイブルと言われた本です。
高校1年生の時、のちに東大医学部にトップ合格し、桐朋高校開校以来の天才と言われたバスケ部の先輩に教えてもらいました。この本を読んで、受験勉強で大事なことは頭の良さではなく勉強量であるということに気づかされましたね。
たとえば、頭が悪いから運転免許試験に合格できないという人はほぼいないじゃないですか。不合格だった人は勉強しなかっただけで。
多くの人は頭がいいから勉強ができて、頭が悪いから勉強ができなくて成績も上がらない、いい大学に行けないと思いがちですが、そうではなくて勉強をやるかやらないかだけだということが語られていて。
要は、受験勉強はそんなに高尚なものではないのだと。運転免許試験の勉強と何も変わらないと思えてから、すごく心が軽くなりましたね。それならもうやればいいだけだと励まされましたし、具体的な勉強法も書いてあったので、自分のなかではすごく革命的でした。
しかも、開校以来1番の天才と言われる先輩から薦められたこともあり、その先輩に対する絶大な信頼もあったので、これが受験勉強の真実なんだなと思ったんです。
本を薦めてくれた先輩に「一緒に勉強記録ノートをつけるといいよ」と言われていたので、何時間やったか、何ページ進んだのかを記録しはじめたんですよね。それによって、勉強した気になっていても意外とやっていないんだなとか、もっと勉強時間を増やすにはどうしたらいいんだろうとか、自然に考えて改善していくようになりました。
いわゆる「レコーディングダイエット」などもあると思うのですが、記録することにより意識が向いて行動が伴うようになるので、何においても記録することは大事だなと。この経験を経て「Studyplus」が生まれたので、全部繋がっているなという感じですかね。
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石坂浩之
株式会社VISION  
代表取締役