私のきっかけ

社会に思いをもって行動するイノベーターたちは、その半生の中でどのような作品(書籍・音楽・映像など)と出会い、心動かされてきたのでしょうか。本シリーズでは、Focus Onにて取材させていただき、ストーリーとして掲載させていただいている方々にお話を伺い、それぞれの人生のきっかけとなった作品をご紹介していきます。


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株式会社ポリグロッツ 山口隼也

代表取締役社長

1976年生まれ。大分県出身。九州大学原子力工学科卒。放射性物質から出力されるビッグデータを用いた除染シミュレーションにおいて、原子力工学の学士を取得。ウッドランド(現フューチャー・アーキテクト)、イプロス(キーエンス子会社)にて、チーフアーキテクト/CTOとして、大規模システム、P2Pネットワーク、Ad-tech、ビッグデータ関連のサービス開発、設計、立ち上げに携わる。

https://www.polyglots.net/


Focus On 山口隼也/2019年2月27日掲載

ポリシーはない。流れが重要である。― 英語学習職人の細部へのこだわり



―きっかけとなった作品はありますか?

僕が一番大事にしてる本があって、『グッドラック』っていう本があるんですよ。


童話みたいな本で、四つ葉のクローバーがどこかにできるよって言われて、それを探して来たら幸せになれるっていう話で。みんな探しに行くんですけど、そんなものどこにもないんですよ。でも、主人公はいろんな人に聞いて、四つ葉のクローバーは日当たりがいいところにできるよとか、石ころがあるところにはできないんだよとか、水がないとできないんだよとか聞いて。


「日当たりが良くないといけないのか」って言ったら日当たり良くするために木を切ったり、「水がないとできない」って言われたら近くから水を引いてきたり、ひたすら努力するんですよ。結果、「四つ葉のクローバーどこにもできないね」って言ってたら、彼が作ったその環境にだけぽっと生えてくる。


四つ葉のクローバーなんてどこにもなくて、自分から環境を作りにいった者だけが、結果そいつを手にするみたいな。ずっと待ってたら手に入らないなんだけど、必死にその環境を誰も見てないところで努力して、努力を惜しまず作ってたら、最終的にそこに実はできたっていう。それを一番、大事にしているところがあります。


―その作品との出会いは?またその出会いによって、どんなきっかけが生まれましたか?


会社で働いてるときですね、10年以上前だと思うんですけど。ハイマックスっていう会社で新規事業をやることになった、あの辺かもしれないですね。


当時あの辺で僕、読む本が変わったんですよ。それまで技術書しか読まなかったんです。本屋行ったらそれまで技術書コーナーだけしか行かなかったんですけど。その新規事業やることになったときに、マーケティングとかビジネス寄りの本を読みだしたんですよ。


あの本は、シンプルですごい本質を表してる気がするんです。仕事とかと重ねたりもしますね。常にベースにある。悩むと、たまに読みますね。


―その作品から何を得ましたか?


行き詰って視野が狭くなったり、焦ったりすると、日々少しずつやっておくべきなことが、先の仕込みみたいものができづらくなってくるんですよ。近視眼的になってくると、日々のことに追われはじめるというか。


ちょっと先に向けてやったほうがいいことができなくなり、そうするとだんだん悪循環にハマり始めるんですよ。近視眼的になって、目の前の課題解決に追われはじめる。仕事もスケジュールがおかしくなってきて、そうなってくるとプライベートに影響しはじめたりするんで(笑)。そういうときに読んで、いったんリセットする感じですかね。


ありがとうございました。




▼山口氏の半生はこちら
『ポリシーはない。流れが重要である。― 英語学習職人の細部へのこだわり』

繊細に計算され尽くされたものづくりこそが、人の生活に寄り添う。

テクノロジーと人、両面から語学学習の課題を解決していく株式会社ポリグロッツ。同社の提供する英語学習アプリ「POLYGLOTS(ポリグロッツ)」は、多忙な社会人や大学生を中心に、これまで100万人の英語学習者たちに愛用されてきた。2017年には、Synex Corporation創業者で九州大学名誉博士であるロバート・ファン氏をリードインベスターに、シリーズAラウンドで総額6,500万円を調達。2018年10月には、学習者一人一人に合わせ、AIが自動学習カリキュラムを生成する機能「My Recipe(マイレシピ)」をリリースした。ウッドランド(現:フューチャーアーキテクト)を経て、キーエンス子会社であるイプロスにてチーフアーキテクト/CTOを務めてきた、同社代表取締役の山口隼也が語る「細部へこだわること」とは。