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私のきっかけ ― 『「原因」と「結果」の法則』著:ジェームズ・アレン

社会に思いをもって行動するイノベーターたちは、その半生の中でどのような作品(書籍・音楽・映像など)と出会い、心動かされてきたのでしょうか。本シリーズでは、社会に向かって生きる方々にお話を伺い、それぞれの人生の“きっかけ”となった作品をご紹介していきます。



… 今回作品をご紹介いただいたイノベーター 

Make House株式会社 眞木健一

代表取締役

1967年生まれ。福岡県出身。米国留学後、東京で不動產販売を経験し、1990 年注文住宅を中心としたMAKIHAUSを立ち上げる。福岡にて1600棟以上の注文住宅の実績。また、casa projectを創業し『casa cube』をはじめとした企画住宅を全国に展開。その後2社を売却し2016年、技術ある職人や工務店の設計サポートを行うMake House株式会社を立ち上げる。

https://makehouse.co.jp/





     人生のきっかけ    
 『「原因」と「結果」の法則』著:ジェームズ・アレン

 こんな人に読んでほしい 
 全ての人

 こんな風に読んでほしい 
 過去を振り返りながら

未来起こることの原因は、今、自分自身がつくりだしている。1902年に初版されて以来、あらゆる自己啓発書のルーツとも言われる本書のメッセージは、至ってシンプルだ。しかし、当たり前のようで、目を背けられがちな真実である。仕事だけでなく、人間関係もそうだろう。「今」の原因は「過去」にある。自身の「思い」は「環境」となって表れる。過去に描いた理想と、そうはならなかった現実を振り返っていけば、いずれ原因にたどりつくように、「なぜ」を問う習慣ができたと語る眞木氏。今いる環境や状況が満足のいくものでないのなら、立ち返るべき普遍の真理がそこにあるかもしれない。



きっかけの紹介

きっかけとなった作品はありますか?

ジェームズ・アレンの『「原因」と「結果」の法則』という本ですね。結果には必ず原因があるという話なんですけれども、やはり全ては「なぜ」から始まるんです。「なぜ、日本はこうなっているのか?」「なぜ、これは美しいのか?」と、なんでも原因を追究することの大切さを学べる本だと思います。


人生の思考の変化

その作品との出会いは?


この本を読んだのは、35歳ぐらいの時ですかね。なぜ目の前のことがうまくいかないのかなと思った時に、シンプルにうまくいかないのは原因があるからだと。そして、全て原因は自分にある、誰かのせいにしたとしても自分にも問題があるということを思うようになりましたね。


やはり全てに原因はあるんですよね。なぜ東日本大震災であんなに多くの人が亡くなったのかということを考えると、原因の一つは住宅のプロである会社にあるという話ですよね。海を埋め立て、家を建てるには不適切な土地だと分かった上で家をつくり、役人もそれでお金をもらった。能登半島地震も災害ではないですよ、人災だということを考えたりするわけです。


作品が影響を与えた行動

その作品から何を得ましたか?


考えるようになりましたよね。考えればどうにかなる。相手の立場になって考えたりすると、それはそうだよなと思ったりして。ほとんどの人は自分の思い通りにならなかったら、簡単にあきらめるじゃないですか。「まぁいいや」とか「縁がなかったんだな」で終わる。いや、そうじゃないという話ですよね。




眞木健一の生き方がここに


いい家をつくることだけを考えた。
― 技術ある職人や工務店を支える住宅設計の仕組み





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