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or社会に思いをもって行動するイノベーターたちは、その半生の中でどのような作品(書籍・音楽・映像など)と出会い、心動かされてきたのでしょうか。本シリーズでは、社会に向かって生きる方々にお話を伺い、それぞれの人生の“きっかけ”となった作品をご紹介していきます。
… 今回作品をご紹介いただいたイノベーター …
株式会社Fixx 大塚裕斗
代表取締役社長
1996年生まれ。栃木県出身。大学卒業後、スタンレー電気株式会社へと入社。開発職として欧州車向けリアランプの設計などに従事したのち、不動産営業職、Web3企業の事業開発を経て、2022年9月に株式会社Fixxを創業した。
『具体と抽象 世界が変わって見える知性のしくみ』著:細谷功 やりたいことがない人 さまざまなシチュエーションを自分に当てはめながら |
世界の見方が変わるとしたら、同じ経験もまるっきり違って見えるかもしれない。1人の人生にある数多くの経験一つひとつがそうなれば、人はもっと学びと気づきを得られるようになる。そこでは、一見すると関係のない出来事同士が結び付いてアイデアに昇華されたり、今まで何も感じていなかった物事の魅力を発見したりするだろう。 特別な経歴ではないと大塚氏は語る。田舎の団地で育ち、普通の学生生活を送った。しかし、だからこそ養われた好奇心と、知らない世界へと足を踏み入れつづけることを楽しむ心があった。捉え方一つで世界は無限に広がる余地がある。本書に書かれる思考の術により、多くの人が身の回りの世界を再発見することができるはずである。 |
一つ浮かんだのは『具体と抽象』という本ですね。自分が無意識に考えていたことと近しい構造で書かれていたので、すごく衝撃だったんです。
創業して、ある程度整備士さんも集まってきて、案件も少しずつ増えてきた頃ですかね。たしか人に薦められて読んでみたんです。
自分の経験っていろいろな方向に向いていて、好奇心は旺盛な方なのですが反面打ち込めるものがなかった時期もあり、自分のやってきたことにどこか満足できていない感覚があったと思っていて。この本を読んでから、一つひとつは違った方向でも抽象化してみると共通する学びがあったり、あるいはさらに違った視点があったりするということを学べたように思います。
一つの物事からでももっと学べることはあるんだということを、この本を薦めてくれた方は伝えたかったんだと思いますね。
一つの物事について考えるとき、いろいろな角度から見ることを心がけるようになったと思います。たとえば、仕事だけではなくプライベートの時間でも、一見すると本当に仕事に関係がないようなものであっても、仕事に繋がる部分がないかと思考するようになりました。
起業してからはヒップホップやラップが好きになったのですが、それも本書が関係していると思います。経営者の方で結構好きな人が多かったので、最初は何が魅力なんだろうと思って研究したら、「どんな思いをどう抽象化して、どのワードに乗せるか」という比喩的な部分に面白さがあって。魅力が分かった瞬間は感動しましたね。
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