Focus On
下崎守朗
ヴィアゲート株式会社  
代表取締役CEO
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or社会に思いをもって行動するイノベーターたちは、その半生の中でどのような作品(書籍・音楽・映像など)と出会い、心動かされてきたのでしょうか。本シリーズでは、社会に向かって生きる方々にお話を伺い、それぞれの人生の“きっかけ”となった作品をご紹介していきます。
… 今回作品をご紹介いただいたイノベーター …
株式会社IZAI 泉恭太
代表取締役CEO
2002年生まれ。千葉県出身。東京大学工学部在籍。学業の傍ら国内アプリ開発会社でのインターンを経て、個人開発・フリーランスエンジニアとして活動。ハードウェアからソフトウェアまで幅広い開発経験を積んだのち、2023年に受託開発会社を共同創業。2024年5月、ビジョンドリブンな事業・組織運営を実践すべく、株式会社IZAIを創業。
iPhone |
電話と言えば、番号のボタンがついていて、持ちやすい形をしているもの。なぜわざわざタッチパネルなのか、なぜほかより高額な値段設定なのか、当初理解できた人がどれだけいただろう。スティーブ・ジョブズが生んだ全く新しいデバイスは、そんな疑問や不安を吹き飛ばし、今や人が生活する上でなくてはならない相棒となっている。 最初は多くの人が懐疑的だった。しかし、それはまるで未来を予見していたかのように日常に浸透し、同時にものづくりの可能性を示す存在となった。人は世の中をあっと驚かせるような面白いものを生み出し、広く使わせることができる。iPhoneを初めて手に取った時の感動は、今でも自分を突き動かしていると泉氏は語る。 |
1つ挙げるとしたら、やっぱりiPhoneですね。iPhone自体は、ハードウェアオタクから見ると技術的に特別強いわけではないんですよ。でも、やっぱりああいうデザインをして、ああいう売り方をして、誰にも「iPhoneが欲しい」と言われていたわけではないのに当たり前に世界中で使われるものにした。そういう風に思いを持って出したプロダクトが、結果として人に使われる。その順番にすごく憧れがあります。
起業って多くは「こういうペインを解決しましょう」から入るじゃないですか。でも、本当に何か自分が人生をかけてやりたいと思った時には、自分が世界中の人に使わせたいものを作って売るというのが、ビジネスとしてはすごくかっこいいなと思っていて。期待に応えることはもちろん大事ですが、その先の自己表現として何か生み出すことを、この先40年ぐらいをかけてできればいいなと思っています。
iPhoneを最初に手に取ったのは、小学校高学年から中学校ぐらいですね。これがあればなんでもできる万能な機械だなと思いましたよね。その時に覚えた感動があって。最初にスマートフォンを持っていた人って、それこそ人口の数パーセントだと思うのですが、今、十何年経って人口の9割5分以上に使われるようになって、やっぱりあの感覚は正しかったんだなと思います。
「スマートフォン」という言葉もそれ以降作られたわけですし、そんな風にいつか新しく辞書に載るような、今ない新しい単語を作りたいと憧れました。
やっぱり世界を変えている技術みたいなものは常に気になっていて。AIに限らずそういった新技術を紹介するようなメディアはブックマークして普段から見ています。おそらく経営にも活きてくると思っていますし、僕は一生をかけて何かを成したいと思っているので、どの起業家の方も同じだと思いますが、5年後10年後どうなるのかといったところはすごく興味を持って、日々調べていますね。
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