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私のきっかけ ― イチロー

社会に思いをもって行動するイノベーターたちは、その半生の中でどのような作品(書籍・音楽・映像など)と出会い、心動かされてきたのでしょうか。本シリーズでは、社会に向かって生きる方々にお話を伺い、それぞれの人生の“きっかけ”となった作品をご紹介していきます。



… 今回きっかけをご紹介いただいたイノベーター 

株式会社Opt Fit 渡邉昂希

代表取締役CEO

愛知県出身。大学4年時に水泳競技を引退し、都内のITベンチャーに新卒入社。メディア事業やSaaS事業のバリューチェーンに幅広く従事。その経験を活かし、24歳で起業しフィットネス施設特化のメディア事業を展開し、1年で事業をスケールさせ、上場企業へ事業売却を実施。25歳で2社目の起業とともに株式会社Opt Fit代表取締役CEOに就任。

https://optfit.jp/





     人生のきっかけ    
 イチロー選手の引退会見インタビュー

 こんな人に触れてほしい 
 他人と比較して悩んでいる人

 こんな風に触れてほしい 
 できるだけポジティブに

日米の野球界で前例のない記録を積み重ねてきた選手として、「イチロー」は名を刻んでいる。身長は180cmにも満たない、しかしその決して大きくない体で、メジャーリーグでは10年連続200安打をはじめとする偉業を成し遂げた。日本を代表するアスリートとして、愚直な努力の人として、イチロー選手の生き様は尊敬されている。そんなレジェンドの引退会見で語られた言葉の数々は、多くの人の心を前向きにする力があるようだ。



きっかけの紹介

きっかけとなった人はいますか?

イチロー選手の引退会見のインタビューなのですが、当時テレビで生放送を観ていてすごく衝撃を受けたんです。もともと野球観戦が好きだったので、イチローさんといえば神様みたいな存在で、そんな人がこう語るんだと驚くとともに、どこか腑に落ちた感覚でしたね。今でもYouTubeなどに映像は残っていると思います。


人生の思考の変化

そのきっかけとの出会いは?


2019年に45歳で引退されたときのインタビューですが、ちょうど僕自身は新卒で入った会社から独立した頃でした。


そのときイチローさんは会見で、「人より頑張るなんてことは(僕には)とてもできない」ということを語られていて、そんなわけないだろうと思うじゃないですか。でも、そのあとに続く内容として、「他人と比べるのではなく、あくまで自分の中に秤(はかり)を持って、それを毎日越えていくんだ」と。だから、人なんて気にせずに自分がどうなりたいか、自分がどういう状態でやっているのかを毎日意識しながら繰り返していく。その積み重ねが、結果として今の自分を生み出したという話をされていて、すごく素敵だなと思ったんです。


「自分がこうなりたい」というイメージをきちんと持つことや、過去から今の自分の状態を常に理解できるようにしていくこと。他人ではなく自分をコントロールしていくことを続ける大切さは、僕自身すごく共感できて。改めて自分が何をやりたいのかを大事にしなければいけないと感じましたね。


きっかけが影響を与えた行動

そのきっかけから何を得ましたか?


自分でコントロールできること、できないことをすぐに棲み分けて考えるという部分は、行動として常に意識しているかなとは思います。一方で、自分でコントロールできる幅というのもある程度広げていかないと、いつまで経ってもコントロールできないものばかりになってしまうので、自分を知りながら幅を広げていくことは大切にしたいと思っています。




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