Focus On
阿部 恭大
兵庫ヤクルト販売株式会社  
代表取締役社長
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or社会に思いをもって行動するイノベーターたちは、その半生の中でどのような作品(書籍・音楽・映像など)と出会い、心動かされてきたのでしょうか。本シリーズでは、社会に向かって生きる方々にお話を伺い、それぞれの人生の“きっかけ”となった作品をご紹介していきます。
… 今回作品をご紹介いただいたイノベーター …

トラボックス株式会社 皆川拓也
代表取締役社長
2005年日本大学法学部卒業後、KDDI株式会社に入社。コンシューマ向け固定回線販売、ISPとの拡販連携ののちに2014年より新規事業部門にてスタートアップ支援プログラム「KDDI ∞ Labo」の企画・運営を統括。2018年よりCBcloud株式会社に取締役として参画後、軽貨物配送業界の変革を進めるため様々な業種の企業とのアライアンスを実現、その後KDDIを経て2022年トラボックス株式会社入社後、事業部長などを歴任し、2023年5月より現職に就任。
稲盛和夫 事を成そうとする全ての人に 改めて動機を見直しながら |
| 京セラ・KDDI(旧 第二電電)の創業や、経営破綻した日本航空(JAL)の再建など、その功績から「経営の神様」とも呼ばれた稲盛和夫氏が遺した言葉に、「動機善なりや、私心なかりしか」というものがある。自らの行動の動機は善であるか、私利私欲はないか。その問いは、世界中の経営者に影響を与えた稲盛哲学の核心でもある。何かを成そうと決める瞬間、それが人として正しいことなのかという問いに立ち返る。その教えは、見えないところで自身を支えつづけていたと皆川氏は振り返る。 |

「動機善なりや、私心なかりしか」という稲盛和夫さんの有名な言葉がありますが、この稲盛イズムは僕の根幹になっているように思います。
新卒で入社したKDDIで、社是として掲げられていたので知りました。最初は「経営フィロソフィ」と言われても、あまり意味が分からないなと思っていたんです。ただ、自分が今40歳を過ぎ、会社を経営しながら日本全体を良くすることを考えるとき、やはり動機は善なんですよね。『生き方』も読みましたし、あの頃のフィロソフィ教育は大事だったんだなと、あとから気づきました。
よく「皆川さんは、なぜ物流を(仕事の軸に)選んだのですか?」と聞かれるのですが、たしかに儲かりやすいビジネスかどうかだけで判断するなら物流は選ばないかもしれない。でも、物流は老若男女すべての人に影響がある。高齢者から子どもたち、医療で苦しむ人まで本当に全員の生活に関わっている。だからこそ、この業界のために何かできるとしたらすごく価値があると思っています。
採用の場で大切にしているのは、個人の利益という「私心」を超え、「次の世代や将来の日本に、より良い社会を手渡せるか」という視点です。面接でこの想いを伝えると、「社会の課題を解決したい」という志を持つ多くの方々と深く共鳴し合えるようになりました。
この問いを貫くことで、同じ価値観を持つ最高の仲間たちと出会えたこと。それこそが、私にとっての最大の収穫です。
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