私のきっかけ

社会に思いをもって行動するイノベーターたちは、その半生の中でどのような作品(書籍・音楽・映像など)と出会い、心動かされてきたのでしょうか。本シリーズでは、Focus Onにて取材させていただき、ストーリーとして掲載させていただいている方々にお話を伺い、それぞれの人生のきっかけとなった作品をご紹介していきます。


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株式会社Clear 生駒龍史

代表取締役CEO

1986年生まれ。東京都出身。日本大学法学部卒。2年間の社会人経験を経て独立。「日本酒の可能性に挑戦し、未知の市場を切り拓く」をミッションに、日本酒に特化した事業を展開。2013年にClear Inc.を創業し代表取締役CEOに就任、現職。

http://clear-inc.net/


Focus On 生駒龍史/2019年6月12日掲載

僕の人生は日本酒が変えてくれた―誰も他人にはなれない。自分の人生は自分を究めることしかできない。



―きっかけとなった作品はありますか?

ポストフロイド派のエーリッヒ・フロムの『愛するということ』という本にすごく影響を受けています。この本は、心理学に基づいて愛を解いている非常にくさい本で(笑)。


―その作品との出会いは?またその出会いによって、どんなきっかけが生まれましたか?


高校生のとき、家にあったんですよ。家に大量に本があるうちの一冊で、トイレに続く廊下にあったので手に取りやすかったのかなと思います。


すごく印象的だったのは、愛というのは受動的な感情ではなく主体的な意思であると。だから、愛するということは技術であって、より深く愛する、より上手に愛するということはトレーニングによってできるようになると書いてあったんです。愛するという技術を学ぶことによって、自分を中心に、所属するコミュニティ全体の幸せに貢献できる。それを読んで、すごく良いこと言ってるなと思ったんです。


もともと中学時代にいじめのようなものがあったりしたので、人に対して、人の精神的な幸福にコミットしたいという気持ちが生まれました。


―その作品から何を得ましたか?


エーリッヒ・フロムの『愛するということ』と、あとは同時期に東山紘久先生の『プロカウンセラーの聞く技術』という本を読んで。この本は、カウンセラーが話を聞くための技術が書かれている本ですね。


傾聴してあげるとか、オウム返ししてあげるとか、そういうものが素晴らしい技術だなと思って、こういう技術があることで人間関係が良くなるんだと。じゃあ自分は臨床心理士、つまりカウンセラーになりたいと思うに至りました。


この2冊は今でもたまに読み返します。ふと今読んでる本に飽きちゃったときとかに読んでますね。


ありがとうございました。




▼生駒氏の半生はこちら
『僕の人生は日本酒が変えてくれた―誰も他人にはなれない。自分の人生は自分を究めることしかできない。』

世界はこんなにも、いまだ知らない魅力や可能性で満ちている。

日本酒の未来にあるべきものを追求し、その可能性に挑戦していく株式会社Clear。月間およそ30万人が訪れる国内最大の日本酒専門WEBメディア「SAKETIMES」を運営し、日本酒の魅力や楽しみ方、酒蔵に眠る奥深いストーリーなど、質の高い情報を発信している同社。2018年には、プレミアム日本酒ブランド「SAKE100」をスタートさせたほか、総額7500万円の資金調達を実施した。同社代表取締役の生駒龍史が語る「自分の人生を究めること」とは。