Focus On
山元浩平
株式会社コーピー  
代表取締役CEO
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or社会に思いをもって行動するイノベーターたちは、その半生の中でどのような作品(書籍・音楽・映像など)と出会い、心動かされてきたのでしょうか。本シリーズでは、社会に向かって生きる方々にお話を伺い、それぞれの人生の“きっかけ”となった作品をご紹介していきます。
… 今回作品をご紹介いただいたイノベーター …
スカイゲートテクノロジズ株式会社 粟津昂規
代表取締役社長
1987年生まれ。岩手県出身。慶應義塾大学で在学中に起業、その後、防衛省・自衛隊に入省し通信・サイバー領域を担当。市ヶ谷・大臣直轄部隊で勤務。退官後、freee株式会社にてエンジニア、セキュリティマネージャー、金融庁規制対応、PdM等を上場まで務める。2020年にスカイゲートテクノロジズを創業。
『インデペンデンス・デイ』監督:ローランド・エメリッヒ テクノロジーで社会が変わることにワクワクする人 頭を空っぽにして |
少年時代、何気なく観た映画が人生やキャリアを形作る原点になることがある。粟津氏にとってそれは、映画史に残るSF映画の金字塔『インデペンデンス・デイ』だった。宇宙人による侵略と絶望的な力の差を前に、人類もまた知恵と技術で立ち向かう。あの頃心揺さぶられた物語は、「技術で不可能を可能にできる」という感覚を芽生えさせ、社会を変えるテクノロジーへのあくなき好奇心と想像力の源になった。 |
『インデペンデンス・デイ』という映画があるのですが、ご存じですか?この作品は子どもの頃に観てドはまりして、100回くらい観たのではないかと思います。ある日、地球に宇宙人が攻めてきて大ピンチになるという物語です。
出会いは小学生の時ですね。偶然テレビで放映されていたのをビデオに録画して、何回も観たんですよ。
ネタバレになってしまうのですが、最後に人類はテクノロジー的には絶対に勝てない宇宙人と戦うことになり、敵にコンピューターウイルスを送り込むんです。それによってバリアを無効にし、核ミサイルを撃ち込むという方法で敵を倒す。それを観た時にシンプルにかっこよかったですし、子どもながらに「将来こういうことができるようになるのかな、いつかできるようになればいいな」と思ったんですよ。
自衛隊時代に学んだサイバーセキュリティや、起業した今扱っている防衛も、そういった技術に触れることが楽しかったのは、そこに「かっこいい」という感情が一定あることも影響していて、おそらくその原点になっている作品ですね。
いまだに「映画のように宇宙人が攻めてきたら自分はどうするだろう」とか、「うちの会社で戦うとしたらどうやって倒すだろう」ということを考えたりしますね。現代だったら技術的にどこまでできるんだろうと思って、Pythonでコードを書いて送信して……と想像したりします(笑)。
「(今できないことがあっても)きっと技術的にはできるんだろうな」ということを常に考えるようになったことも、映画の影響だと思っていて。技術的な好奇心であったり、それが世界に及ぼす影響への興味関心を軸にしつつ、そこに自衛隊でのキャリアのエッセンスが加わって、社会をより安全なものにしていくという現在の事業に着地したのだと思います。
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