Focus On
鈴木一輝
株式会社美歴  
代表取締役社長
メールアドレスで登録
or社会に思いをもって行動するイノベーターたちは、その半生の中でどのような作品(書籍・音楽・映像など)と出会い、心動かされてきたのでしょうか。本シリーズでは、社会に向かって生きる方々にお話を伺い、それぞれの人生の“きっかけ”となった作品をご紹介していきます。
… 今回作品をご紹介いただいたイノベーター …

株式会社エスクロー・エージェント・ジャパン信託 平田明
代表取締役
大阪府出身。大学卒業後、不動産開発会社を経て、2001年より不動産オークションの運営会社勤務。2006年、地主が相続した事業用不動産(マンション分譲や戸建分譲、ホテル事業に適した広い土地、一棟収益など)の売却に特化したオークション事業を社内で立ち上げ、2年目に落札件数53件、落札総額72億円を実現。2011年平田資産経営研究所株式会社設立、代表取締役に就任。東京、大阪など、都市圏の相続不動産のオークションを多数手掛ける。2015年4月、相続不動産をより高値で、安全に、かつ円満に売却できる不動産オークションを世の中に広げることを目指し、株式会社エスクロー・エージェント・ジャパンへ転籍。2017年4月より現職。著書に『不動産を相場の3割増しで売る方法』(幻冬舎)、『幸せな相続と不動産売却』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
『思考は現実化する』著:ナポレオン・ヒル 雑念が頭をよぎる人 世の中一般ではなく自分の価値観を信じて |
| 頭の中に浮かぶ思考やイメージをコントロールすることは案外難しい。自分の意思にかかわらず、不安や焦燥などの負の感情はいくらでも湧き上がってくるからだ。本書は、そんな弱さと正面から向き合おうとする全ての人に、成功への道を示す一冊である。はじめは半信半疑だったと語る平田氏も、ある種の自己暗示の力が難局を打開する経験をしたという。何があってもブレない自分こそ、行動と結果を変えていく力の源なのかもしれない。 |

29歳の時に、自分の中ですごく大きなパラダイムシフトがあったのですが、そのきっかけとなったのが、ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』という本でした。27歳から29歳までの3年間、ずっと読み返していましたね。
当時、30歳を超えてから自分が何をやるべきかと考えていて、分からないなりに勉強しようと読んでいたうちの一冊でした。最初に読んだ時は分かったような、分からないような(笑)。本当に自分が思考したことが現実化するのかなという思いと、そうかもしれないという葛藤がありましたね。
いよいよ31歳で社内ベンチャーとして自分の事業を立ち上げたのですが、実は最初の半年間は全くうまくいかなくて、粗利益が900万円しか上がらなかったんです。当時「1年間で粗利益が1億円上がらなかったらクビでいい」と言って事業を立ち上げさせてもらっていたので、いくらなんでも残り半年で9100万円は無理があるんじゃないかという思いがよぎりました。
でも、何度も読み返した『思考は現実化する』を思い出して、とにかく「できない」イメージを全て消して、「できる」というイメージだけで埋め尽くしてみようと思ったんです。そしたら、今何をすべきかが突然降ってきたような感覚があって。そのとき真っ先に頭に浮かんだ、とある突出した成果を上げられている方にすぐに相談しに行ったんです。結果的に、そこでもらったアドバイスが自分の中でパラダイムシフトとなって、残り半年は目標を越える9300万円の粗利益を上げることができたんです。
「できる」というイメージを、とにかく持ちつづけることですね。「できないかもしれない」とか「無理じゃないか」というイメージは1ミリも残さず、「できる」というイメージだけで頭を埋め尽くすようにする。それこそ仕事だけでなくプライベートでも、同じように意識しています。
何か「こうなりたい」と思ったときに、「でも、無理じゃないか」というネガティブなイメージが一瞬で撃退できる状態が強いと思っていて。それはこの本との出会いがきっかけなので、本当に感謝しています。
|
Related   
関連記事Focus On
江口亮介
株式会社TERASS  
代表取締役CEO
